飲食店やコンビニなど様々なシーンで目にするペットボトルの烏龍茶は、日本人にとって身近なお茶の一つになっていますよね。ペットボトルや缶の烏龍茶は、多くの人が一度は口にしたことがあるのではないでしょうか。
それゆえに、烏龍茶=あの味。
と思っている方も多いかもしれません。しかし、烏龍茶の世界はとても奥が深く、みなさんが知っているペットボトルで楽しむことのできるあの味や香りとは似ても似つかない烏龍茶がたくさん存在しています。中国茶の世界に魅せられてしまった多くの人のキッカケとなった烏龍茶、その世界をこの記事で少しだけお見せしたいと思います。
今日はペットボトルのお茶ではなく、Haaのティーバッグで淹れたお茶を飲みながら記事を読んでみてはどうでしょうか。喉の奥底からフワッとウッディな香りが戻ってくる「岩茶春蘭」が良いかもしれませんね。
一般的な烏龍茶の基礎知識
まず、烏龍茶とはどんなお茶なのかを簡単に説明をしましょう。緑茶は発酵をしていない「不発酵茶」、紅茶は最後まで発酵をしている「完全発酵茶」、烏龍茶はその間の「半発酵茶」として一般的には説明されることが多いです。烏龍茶は青茶と呼ばれていた時期もありますが、現在ではほとんどのシーンで烏龍茶と呼ばれています。
ただ、もう少しだけ深掘りをしてみると、「半発酵茶」として紹介される烏龍茶にも、様々な発酵度のものがあります。烏龍茶として定義付けされるのは下記の過程を経て製茶されたものをいいます。
1.茶葉を収穫後、萎凋(香りを出す為に葉を萎れさせる)
2.揺青(葉を揺らして発酵を促す)
3.青殺(発酵を止める為に火入れ)
4.揉捻(揉んで形を整える)
5.乾燥
6.焙煎(しないものもあります)
少しだけ分かりやすくした部分はありますが、主に上記の過程を経て製造されたお茶が「烏龍茶」と呼ばれます。発酵度が低いものは、軽やかで爽やかな味の色の明るい烏龍茶に、発酵度が高くなれば、しっかりと味わい深く濃厚な濃い色の紅茶のような烏龍茶へと仕上がります。また、焙煎がしっかりと効いているものは、色も濃くなりほうじ茶のような香ばしさを纏います。
花のような香りや、果物のような香り、雨季の土のような重たい香りの飲み応えのあるお茶や、今にも走り出しそうな軽やかなお茶まで。「烏龍茶」というくくりの中でも様々な形状、味や香りの違いがあるのが烏龍茶の面白いところです。香りのバラエティの幅が広く、中国茶の中でも特に香りの強いものも多いので、香水を楽しむように飲み比べていただけるのも烏龍茶の醍醐味といえるでしょう。実は産地によって特徴の違いが大きく分かれているので、それぞれ紹介をしていきますね。
産地別にみた烏龍茶の特性
中国茶=烏龍茶と認識されることも珍しくないような、烏龍茶の代表として知られています。
みなさん、烏龍茶は中国全土で作られているような気がしませんか?
驚かれることが多いのですが、実際は中国全土でもほぼ2つの省(三箇所)でしか生産されていないのです。
また、国としての括りでは、政治も関係して難しい話にもなってしまいますが、台湾も烏龍茶の一大産地となっています。
(福建省 | 北部)
こちらで作られているお茶は焙煎がしっかりと効いているものが多く、香ばしい香りを醸し出すものが多いです。また、ゴツゴツとした土壌で構成されている「武夷山」という岩山があるエリアで作られるお茶は「岩茶」と呼ばれており、愛好家がとても多いお茶として知られています。岩茶は「お茶酔い」をしやすいお茶なので、お酒が飲めない人でもフワッとした気分を味わうことが出来ます。
ペットボトルで売られている烏龍茶は、福建省の北部のお茶に系統が近いので、この地域の烏龍茶は日本人にとっては親しみ易いかもしれませんね。しかし、上質な茶葉を使用したお茶は、余韻の強さや、香りの繊細さが桁違いに優れているので、比べて飲んでみるとペットボトルの烏龍茶との違いに驚くと思います。
(福建省 | 南部)
福建省の南部で一番有名なお茶といえば「鉄観音」が最初にあげられます。中国茶を扱うカフェ等でも取り扱われていることが多いので、これを読んでいる皆様も一度は目にしたことがあるかもしれません。
クルクルと小さな玉のように丸まっている見た目をしているのですが、福建省南部の烏龍茶は似た形をしているものが多いです。福建省の南部は発酵度の軽い烏龍茶が多いので、華やかで軽やかな烏龍茶を楽しみたい時は、こちらの産地を選んでみてはどうでしょうか?
(広東省)
福建省の北部、南部の烏龍茶に比べて知名度は劣ってしまう広東省の烏龍茶ですが、決して実力が劣っている訳ではありません。
この地域では「鳳凰単叢」と呼ばれる烏龍茶の名前が知れ渡っており、フルーティーな香りや、スパイシーな香りなど個性的な特徴を持ちます。
鳳凰単叢の香りは今までに味わったことのある香りと大きく異なるので、
(台湾)
台湾の烏龍茶は元々、中国の福建省南部から持ち込まれたお茶が独自の発展を遂げたものなので、福建省の南部の烏龍茶にとてもよく似ています。日本では中国茶よりも台湾茶の方がまだまだポピュラーかもしれませんね。
烏龍茶の美味しい飲み方と選び方
同じ「烏龍茶」という括りでも、様々な発酵度や香りがあるとお伝えしました。
・福建省南部の軽やかな香りの烏龍茶は午前中や、明るい時間帯にオススメです。リフレッシュした気分で、活動的に過ごすサポートをしてくれるのではないでしょうか。
・反対に、福建省北部の落ち着いた香りのお茶は日没後から、夜の時間帯に飲むのをオススメします。落ち着いた香りとお茶酔いの効果で、ゆっくりと流れる時間を楽しむことができるはずです。
・広東省のお茶は軽さと重さの両方を兼ね備えているものが多いので、どの時間帯に飲むのも良いのではないでしょうか。特別な香りのものが多いので、ちょっと特別な気分の時に飲むのはいかがでしょうか?

品種だけで1000種類近くもある烏龍茶の世界は、まだまだこの記事だけでは説明し尽くせません。ただいつも飲んでいる烏龍茶にもこのような多様性があると知っていただければ非常に嬉しいです。ペットボトルの烏龍茶を普段飲んでいる方は、一度リーフで、またはHaaのティーバッグで淹れた烏龍茶を飲んでみてください。
余韻の長さ、香りの幅の広さ、心身で感じるリラックス効果に驚きを覚えるはずです。
さぁ、この記事を読み始める前に淹れた「岩茶春蘭」がそろそろ無くなった頃ではないでしょうか。では、2煎目を飲んでみましょう。先ほどよりも強い甘みを感じると思います。上質は茶葉を使用して淹れたお茶は、沢山の煎を重ねることができるので、実は経済的にも優しかったりするんですよね。そんな烏龍茶の世界に、足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。
Photo: Rintaro Kanemoto
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茶葉にお湯を注ぐと、ふわっとしたいい香りが鼻を掠める。この感じ。過去に嗅いだと思う懐かしい香水の、かすかな匂いを感じたときと似ている気がする。香水がトップノートから香りを移り変えるように、お茶も淹れたてと、少し時間が経ってからとでは、また違った香りに変化する。はじめは茶葉の表面についた香りが、茶葉にお湯が浸透してくると、茶葉に含まれていた香りの成分が溶け出して、本来の香りが立ってきます。香りは、鼻の粘膜から脳に伝わって自律神経を刺激し、それが私たちの心や身体に快・不快の感情を与えるといわれています。好きな香りのアロマを炊いて落ち着くように、お茶の香りも私たちの心を癒してくれます。今回は、そんなお茶と香りの関係について書いてみようと思います。
日本茶の香りと水色
日本茶の香りには大きく2種類。1つはお茶本来の香り。もう1つは火香と呼ばれるものがあります。製茶の最終工程でお茶を乾燥させるために火入れをするのですが、その際に醸し出される香りのことを、火香といいます。お茶に熱を加えることで、50種類以上の成分が生成され、独特の甘い香りが生まれるのです。例えば、火を強く入れると香ばしさや甘い香りが増しますが、新茶のような新鮮な「青臭み」は減っていきます。前者は湯のみに注いだ時の色「水色(すいしょく)」が、きれいな濃緑色になります。後者は、ほうじ茶になってしまう一歩手前くらいギリギリの「火入れ」をする場合もあるので、1970年ごろは「邪道だ」と言われたとか。湯のみに注いだ時の水色は、黄色味がかった「黄金色」になります。「青っぽい」お茶と「香ばしい」お茶。どちらにもそれぞれの魅力があります。
Haaのお茶の香り
茶杯の香りを大きく吸いこむと、刻々と変化しさまざまな表情をみせる甘い香り。そんな中国茶の虜になってしまう人は私も含め、とても多いに違いありません。ここからは、Haaのプロダクトの中で香りの強いお茶をピックアップしてご紹介します。茉莉花(花茶):ジャスミンの花の香り政和白茶寿眉(白茶):どこか儚い華々しさを感じることのできる枯れた桜のような香り正山小種(紅茶):バラのような艶やかな香り千島湖龍井(緑茶):炒った豆のような香り鳳凰単叢蜜蘭香(烏龍茶):濃厚なライチの甘い香り「お茶の葉だけでこんなにたくさんの香りが作れるわけないじゃない」と思われるかもしれません。でも、たしかに香りがするんです。本当に不思議ですが、これが中国茶の奥深さではないかと思います。中国茶の香りは、簡単に分類すると大きく4つに分けることができます。「草・豆の香り」、「花の香り」、「果実の香り」、「土・苔の香り」。これは大雑把な分け方ですからこれらが微妙に混ざり合ったり、或いは、この種類以外の香りに感じる方も要るかもしれません。この辺りは、なんだかワインに似ているのかもしれませんね。
香りを聞いてみる
これは筆者の主観的な考えですが、お茶はアロマと通じる部分があると感じます。眠る前にアロマを一滴垂らすと、良い香りが広がり、疲れた脳を癒してくれて、心がほどける。人間の自然治癒力を高め、疲れた心身を労わる、そんな効果がお茶にもあります。忙しない日々に余白の時間を与えてくれる。そして、その時間は自身と向き合い、対話する時間になります。アロマには、芳香。 香り。の意味以外にも(芸術品などの)気品。 妙趣。という意味があるそうです。「茶室は雅趣にあふれた造りになっている」なんて使うように、お茶にもぴったりな言葉なのです。お茶の香りは、空にした茶杯や蓮華などを使うとをしっかりと楽しむことが出来ます。このようにして香りを楽しむことを、中国では、「香りを聞く」といいます。茶杯が冷めるにしたがって、香りの密度が高くなるように甘い香りが変化をしていく。そんな香りの変化に静かに耳を傾けると、さまざまな表情が見えてきます。今夜は特別に、優しくあたたかなHaaのお茶の香りを聞いてみませんか。Photo: Rintaro Kanemoto Edit&Writing: 初音1998年、岡山県生まれ。およそ20年間綴っている日記を、1日ずつ届けるプログラム「断片日記」をおこなう。趣味はお茶を点てること。お部屋を作ること。中国茶専門店Haaは、公式通販オンラインストアにて販売しています。最新のブランド情報はニュースレターにご登録をいただくか、インスタグラムのご確認をお願いいたします。
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アスファルトをジリジリと焦がすような暑さの中で飲むコーラ。身体に良くないのは分かっていても、シュワシュワと弾ける炭酸に喜ぶ気持ちが隠しきれません。暖房無しでは手足もガタガタ震えてしまう、そんな凍れる寒さの中で飲む中国茶も真夏のコーラのように身体中に染み渡ります。暑くなればなるほど美味しく感じるコーラと同じように、寒くなればなる程美味しく感じる真冬の中国茶。冷たい空気の中で湯気がいつも以上にホワホワと立ち上る様を眺めながら、自分好みの濃さになるまでじっくりと抽出し、火傷しないように気をつけて。今回の記事では、冬に飲みたい中国茶をご紹介いたします。
身体を芯から温めてくれるお茶
寒い時には身体を温める、暗い色のお茶がおすすめです。発酵や焙煎のしっかり効いた烏龍茶や、紅茶、プーアル熟茶などは血行を良くし、身体の芯まで温めてくれます。取り扱いのあるお茶であれば、「正山小種」「鳳凰単叢蜜蘭香」が身体を芯から温めてくれる色の濃いお茶となります。ポカポカになりすぎて顔が少し火照ってしまうことも。また、空の色に合わせてお茶を選ぶ方法が冬でも活躍します。明るい時間には元気が出るような明るい色のお茶を。寒い時期は暗くなるのも早いので、暗くなってからは色の濃いお茶と飲み分けるのがいいかもしれません。
冬に摘まれる茶葉の種類
お茶の時期といえばいつを思い浮かべますか?「夏も近づく八十八夜」と歌にもあるように、八十八夜=立春を基準にそこから88日目が日本の新茶が摘まれる時期となります。八十八夜は日付で言えば、多少のズレは年によってあるのですが大体5月2日前後となります。と言えども地域や標高によって気候が違うので、場所によってはこれよりも早い4月後半くらいから採摘が始まることも珍しくありません。それからこちらも地域差はありますが、45日程度の間隔で2〜4回お茶を摘むことができます。この時期まで、お茶を摘むことはあまりないようなのですが、最後のお茶摘みは遅くとも11月初旬には終わることになりますね。
雪片と春摘みについて
では中国の場合はどうでしょうか。中国緑茶に関しては日本茶と違い、多くが3月〜4月の新茶シーズンの1度きりのお茶摘みとなります。それ以外のお茶に関しても多くが1度きり、種類によっては春〜秋の3度ほどとなっております。ここまでは日本茶とあまり変わらない印象を持つかもしれませんが、広東省の烏龍茶である鳳凰単叢は冬にも収穫をします。これは「雪片」と呼ばれ、同じ樹から摘まれるにも関わらず、春摘みのお茶とは大きく異なる表情を持っているお茶となります。春のお茶と比べると、雪片は一口含んだ瞬間にとても力強く茶の香りを感じる物が多い反面、余韻に関して言えば春のお茶に軍配が上がる傾向があります。最大瞬間風速: 雪片繊細さや余韻: 春摘みといったところでしょうか。寒い季節が苦手な方も多いかもしれませんが、そんな環境で飲む中国茶の美味しさを知ると、少しだけ冬が好きになってしまうかもしれません。難しい作法はなくても大丈夫。お湯を沸かして、マグカップを温めて。ティーバッグにお湯を注いで飲み進めれば、気づけば足先までぽっかぽかなんて。美味しく香って温かく。冬だからこそ、幸せなため息をつきましょう。Photo: Rintaro Kanemoto中国茶専門店Haaは、公式通販オンラインストアにて販売しています。最新のブランド情報はニュースレターにご登録をいただくか、インスタグラムのご確認をお願いいたします。
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日本のコンビニやスーパーマーケットのペットボトルのお茶の充実度に慣れていると、海外に行ったときに色々とびっくりしてしまうことがあります。それは欧米圏では、スーパーやコンビニに行ってもかろうじて紅茶のペットボトルを少しだけ見かけるくらいだったり、東南アジアではペットボトルのお茶が甘かったりすることです。近年では東南アジアでも甘くないペットボトルのお茶を少しずつ見かけるようにはなってきましたが、毎シーズンのように各企業が競って緑茶やほうじ茶の新商品を開発する日本と比べると大きな差があります。このような経験をすると、お茶というものが日本においてどれだけ身近なものなのかと再認識させられますよね。そもそも甘いお茶というのが想像出来ない人も多いかもしれません。ただ紅茶を甘くして飲んだり、抹茶を甘いラテなどにして飲むなど案外身近に甘いお茶は存在しており、近年ではタピオカの専門店も増えたことにより、嗜好品としての甘いお茶というものは徐々に広がりを見せています。今回はあまり甘くして飲むことの多くない中国茶を、甘くして飲んでみよう、という少しだけ挑戦も兼ねた記事となっています。
砂糖を使いたくない人に
とはいえ、なるべく普通の砂糖を使いたくないと考えている人もある程度いると思います。砂糖はどうしても身体によく無いイメージがあり、また体質的に合わない方も少なくはないでしょう。そこで白砂糖や三温糖よりも更に美味しく、そしてより健康的に甘いお茶を楽しむことができる方法をお伝えいたします。まずは砂糖の代替品として使えるものをピックアップしてみましょう。・果物・蜂蜜・黒糖身近に買えるものだとこのあたりでしょうか。果物にはお茶との相性の良いものが沢山あります。芳醇な香りや酸味がお茶の香りと綺麗に混ざり合うと、本当に心地がよく自然と笑顔が。以前イベントで行った中国茶と中国スイーツのペアリングコースでも、お茶にとても合う、相性の良い果物を使ったスイーツを提供し、好評をいただきました。黒糖は砂糖の一種ではあるので砂糖の代替品としてはなんともいえませんが、素材の不純物を取り除いていないのでミネラルやビタミン等の沢山の栄養が含まれています。香りや味が強いので、相性の良いお茶とそうでないお茶とがあるので、少々気をつけた方がいいかもしれません。
砂糖の代わりになるもの
(蜂蜜)蜂蜜は美容にもとても良く、お茶と合わせることによって更に美容の効果を高めることができます。ふわ〜っと一息つきながらどんどんと綺麗になるような、そんな二つの幸せに同時に浸ってみてください。(果物)お茶に香りをつけて、ほのかに甘みを足すのであればスライスしたものを数枚入れてみましょう。しっかりと果物感を味わいたい時は、ミキサーで砕いたものを合わせてみてください。市販のジュースは香料が入っていたり、加糖されているものが多く、あまり相性がよくありません。とはいえ果物といっても酸味のあるもの、甘味の強いもの、芳醇な香り、柑橘系のものと様々な種類があり、お茶との相性も様々なので以下にHaaで取り扱っているお茶と相性の良い果物を挙げてみます。鳳凰単叢蜜蘭香: ライチ / スイカ鳳凰単叢鴨屎香: 白桃 / 洋梨白牡丹: 和梨茉莉花茶: レモン(黒糖)黒糖自体が重くて複雑な香りを持っているので、香りの軽いものや華やかなお茶との相性があまり良くありません。こちらも紅茶や烏龍茶といった色や香りの濃いお茶との相性が比較的良いです。反対に緑茶や白茶、色の薄い烏龍茶などとの相性はあまりよくありません。黒糖の香りが強すぎて、繊細な味のお茶が負けてしまうからです。それに色の薄いお茶に溶かすと、お茶の色が暗くなってしまうのも少しだけ勿体ないですよね。プーアル茶のような重厚で濃い香りのお茶との相性もとても良いので、ぜひお試しください。
中国茶を使ったアレンジ
紅茶「正山小種」はバラのような艶やかな香りと、とても長く尾を引く余韻が特徴です。この紅茶に少しだけミルクと蜂蜜を入れてくるっと3回かき混ぜれば、今晩はそれだけで大満足。ほっこりこっくり身体の芯まで温まります。正山小種: 1pcお湯: 150ml牛乳: 50mlティースプーン: 2杯シナモン: 1振り①お湯で温めたマグカップにティーバッグを入れて、沸騰したお湯を150ml注ぎ2分半蒸らす。②ティーバッグを抜き取り、ティースプーン2杯分程度の蜂蜜を入れてかき混ぜる。③ミルクを入れる。(電子レンジで少しだけミルクを温めておくとお茶が冷めません)④お好みでシナモンを1振り。エレガントな香りのミルクティーが更にエレガントな仕上がりに。知っているようで新しいミルクティーをお楽しみください。質の高いお茶はストレートで飲むのが一番の方法かもしれませんが、少し手を加えてみると面白いくらい方向性が変わることがあります。良いお茶特有の余韻は、甘くしても邪魔されることは殆どないので少し雰囲気を変えてみたい時は是非とも挑戦してみてください。Photo: Rintaro Kanemoto中国茶専門店Haaは、公式通販オンラインストアにて販売しています。最新のブランド情報はニュースレターにご登録をいただくか、インスタグラムのご確認をお願いいたします。
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