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中国茶と日本茶、台湾茶の違い



「お茶」

この言葉を聞いた時に真っ先にどのような形のものが頭に浮かんできますか。

急須に入った鮮やかな緑色の煎茶でしょうか?それともアフタヌーンティーのようにお菓子と共にセッティングされた紅茶でしょうか?お茶を淹れる習慣がない方であれば、コンビニで買えるペットボトルの麦茶なのかもしれません。今、このページを読んでくださっている方々は、「お茶」と聞くと中国茶が浮かんでくるという方もいるかもしれませんね。


「お茶」には二通りの意味があり、一つはチャノキ(学術名カメリアシネンシス)と呼ばれるツバキ科の植物のことです。日本の緑茶も中国の烏龍茶も、インドで収穫されるダージリン紅茶も、品種や製法の違いはあれど、全てチャノキを精製したものを湯で抽出したものです。この植物は「チャノキ」と日常の生活で呼ばれることは少なく、一般的に「お茶を摘む」「お茶の畑」のように「お茶」と呼ばれています。チャノキという植物が一つめのお茶。

二つめのお茶はチャノキを始めとする、植物を湯または水で抽出したもの。チャノキを始めとする、と書いたのはチャノキ以外の植物を煎じても「お茶」と呼ばれることが往々にしてあるためです。チャノキを使用していないお茶は「茶外茶」と呼ばれ、「ルイボスティー」「菊花茶」「麦茶」「そば茶」のようなものを例として挙げることが出来ます。

意識しないと気づかないことかもしれませんが、茶外茶には様々な種類があるので「これはどっちかな」と考えながらスーパーマーケットのお茶コーナーを一度のぞいてみてください。面白い発見があるかもしれませんよ。








中国茶と日本茶、台湾茶

とてもよくいだだく質問として「日本茶と中国茶と台湾茶の違いはなにか」というものがあります。少し乱暴に聞こえるかもしれませんが、まず結論から話してしまえば

日本で作られたお茶は日本茶
中国で作られたお茶は中国茶
台湾で作られたお茶は台湾茶

ということになります。

日本茶、中国茶、台湾茶の専門店が存在しているほど、それぞれがジャンルとして確立しているのに、簡単な説明だけで完結させてしまうのは乱暴ですよね。チャノキを使ったお茶でも、産地が違えばチャノキの品種も多様である。ということを前提にして、各国のお茶と中国茶の違いを順に説明をしていけば、少しでも理解を深めることが出来るかもしれません。


中国茶

お茶の母国は中国です。

世界で一番最初に、チャノキとお茶の文化が誕生したのは中国だとされています。現存している最古の茶樹は樹齢が3000年を超えているともいわれています。中国でお茶が最初に飲まれ始めたのは数千年前から。当時は茶葉の精製技術も低く、また形式としても今のような茶器を使って飲むものではありませんでした。固められたお茶を煮出して飲んでいた、中国茶も最初はそのような飲まれ方をしていました。

茶器を使い、茶葉にも多様性が生まれはじめ、中国茶が今と同じような形式になったのは清(400年前くらい)とされています。茶の文化や茶の品種は、長い期間でさまざまな過程を経て少しづつ変化していったのです。

中国茶の種類と特徴を紹介した記事で、大きく分けて6種類+1種類に分けることが出来るとお伝えしました。チャノキにも様々な品種があり、広い中国の風土に合った品種が育てられ、新たなものが開発されてきました。品種によってベストな加工方法が違う為、緑茶、紅茶、烏龍茶のような個性の異なるお茶が出来上がります。

少し分かり辛いかもしれませんが、ナスという植物にも丸い品種が合ったり、長い品種があったり、アクが少なく生で食べることの出来る品種があったりしますよね。それぞれの品種にとって揚げるのに適している、焼くのが一番向いている、あっさりと漬物にするのがおいしいといったように最適な調理法があります。お茶も同じように緑茶として飲むのがおいしい品種、紅茶として飲むのが向いている、などがあるわけです。


蓋碗に淹れられたお茶日本茶

日本でお茶が飲まれるようになったのは鎌倉時代に、中国からチャノキの種が持ち込まれて以来だとされています。在来種も存在していた、という説もありますが、この記事では一旦おいておきます。

日本茶といえば緑茶(煎茶)がパッと頭に浮かんでくるのではないでしょうか。日本で育てられている品種の多くは「やぶきた」と呼ばれる品種で、こちらは日本固有の品種で緑茶を作るのに向いている品種です。Haaのティーバッグのラインナップにもあるように、緑茶は中国でもとても飲まれているお茶です。

では、中国の緑茶と日本の緑茶は何が違うのでしょうか。

緑茶は発酵を促す酵素の働きを止めるために、茶葉に熱を加える工程があります。そして、「中国茶の緑茶」と「日本茶の緑茶」ではその製法が少し異なります。

・中国の緑茶: 釜で炒って熱を与える → 様々な香り、キレ
・日本の緑茶: 蒸気で蒸して熱を加える → 旨味、深み

品種の違いもありますが、このように緑茶としての特徴も日本茶と中国茶では違います。日本茶といえば緑茶ですが、「べにふうき」という品種等を使い、日本でも紅茶が作られていることを知っていますか?また、烏龍茶も日本で作られています。これらは「和紅茶」、「和烏龍茶」と呼ばれており、日本茶としてのイメージがわかないかもしれませんが、日本茶のカテゴリに入れても間違いではないでしょう。

日本茶ブランド「SA THÉ SA THÉ(サテサテ)」をご紹介した記事もぜひ読んでみてください。


お茶請けと茶器台湾茶

ここ数年、日本では台湾カルチャーがとても人気ですよね。ルーローハンやマーラーカオを代表する台湾フードを食べることの出来るお店も増えてきました。それに伴い、台湾茶を口にする機会も増えたのではないでしょうか。

こちらもよく聞かれる質問です。「台湾茶と中国茶の違いは何か」

そう聞かれたときの的確な答えをみつけるには苦労をします。というのも、台湾のお茶文化は200年程前に中国から持ち込まれたものであり、中国茶と台湾茶の共通点があまりにも多いからです。

お茶文化は緯度の近い福建省から台湾に持ち込まれました。福建省の土地では烏龍茶作りが盛んで、それ故に地理的に近い台湾でも多くの烏龍茶が作られるようになります。所違えば文化も違い、その後台湾のお茶文化は台湾独自の発展を遂げる道へと進んで行きます。それは作法や、お茶の生産方法、品種にまで及びます。しかし、それでも福建省のお茶と台湾のお茶はとても近しい部分があるといえるます。

近年では台湾で開発された品種が、気候のよく似た福建省に逆輸入をされ中国国内でも栽培され始めているようなケースもみられます。


二つの茶杯一つ一つの国のお茶の特徴をみていくと、中国茶、日本茶、台湾茶の特徴的、そして歴史的な違いがハッキリとしてきます。それぞれの違いについて、定義づけることが必要になってくるのであれば、「産地と品種が違う」としかいいようがないのかもしれません。しかし、どの国にも素晴らしいお茶とお茶文化があり、それぞれのルーツはどこかでつながっています。

どのお茶が一番だなんて野暮なことは考えずに、みんなで美味しいお茶を飲みましょう。


Photo: Rintaro Kanemoto



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